増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅱ.腎疾患
抗PLA2R抗体と特発性膜性腎症
秋山 真一
1
Akiyama Shin'ichi
1
1名古屋大学大学院医学系研究科腎臓内科学
キーワード:
特発性膜性腎症
,
MN
,
抗ホスホリパーゼA2受容体(PLA2R)抗体
,
責任抗原
Keyword:
特発性膜性腎症
,
MN
,
抗ホスホリパーゼA2受容体(PLA2R)抗体
,
責任抗原
pp.408-409
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200491
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特発性膜性腎症(MN)は,成人ネフローゼ症候群の主因の一つで,腎糸球体ポドサイトへ免疫複合体の沈着による細胞傷害が原因となる糸球体腎炎である。抗ホスホリパーゼA2受容体(PLA2R)抗体は,活動期の特発性MN患者の血中のみに認められ,その血中濃度は病勢と正相関することから,特発性MNの鑑別や治療評価に有用な血中バイオマーカーとして注目されている。
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