Japanese
English
特集 認知症・神経変性疾患の克服への挑戦
Ⅱ.分子標的治療の確立を目指して
変異タンパク質凝集体への治療的アプローチ
Targeted therapeutic approaches for aggregation-prone proteins
佐橋 健太郎
1
,
祖父江 元
1,2
Sahashi Kentaro
1
,
Sobue Gen
1,2
1名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学
2名古屋大学大学院医学系研究科神経変性・認知症制御研究部
キーワード:
ポリグルタミン病
,
球脊髄性筋萎縮症
,
分子標的治療
,
リュープロレリン
,
医師主導治験
Keyword:
ポリグルタミン病
,
球脊髄性筋萎縮症
,
分子標的治療
,
リュープロレリン
,
医師主導治験
pp.296-302
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200457
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主に生活環境や栄養状態の向上,医療技術の進歩による平均寿命の延伸に伴い,神経変性疾患の罹患数,死亡数は漸増しており(図1),加齢が発症リスク要因として重要になっている。ただ,同疾患においては発症予防や早期診断に有用な,罹患リスク,疾患スクリーニング検査が確立しておらず,根本治療がない現状である。しかし,タンパク質凝集体による疾患発症など原因究明が近づきつつある。本稿では筆者らが携わっているポリグルタミン病の研究成果を中心に,その進捗状況を紹介する。
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