Japanese
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特集 脂質ワールド
Ⅰ.脂質を見る技術の革新
脂質分析イメージングで脂質を“見る”
Direct observation of lipids by imaging mass spectrometry
堀川 誠
1
,
武井 史郎
1
,
瀬藤 光利
1
Horikawa Makoto
1
,
Takei Shiro
1
,
Setou Mitsutoshi
1
1浜松医科大学解剖学講座細胞生物学分野
キーワード:
イメージング
,
質量顕微鏡
,
MS
,
マトリックス支援レーザー脱離イオン化
,
二次イオン質量分析
Keyword:
イメージング
,
質量顕微鏡
,
MS
,
マトリックス支援レーザー脱離イオン化
,
二次イオン質量分析
pp.198-202
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200436
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古くからの形態学は,分子生物学と出会って分子イメージングが生まれた。分子イメージング手法としては,RI(radioisotope)や蛍光を用いた分子の直接標識化,分子と特異的な相互作用を示すタンパク質・抗体による二次的な標識化,更に核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance;NMR)やラマン分光などの分子固有の特性を利用した直接的観察法などが用いられ,遺伝子やタンパク質が主に観察されてきた。ごく最近になって脂質も分子イメージングの対象となり,脂質にも分子種ごとの分布があることが明らかになったのは,質量顕微鏡法などが登場してからのことである。本稿では,代表的な脂質観察法を紹介すると共に,新しい分子観察技術として筆者らが開発を進めている質量顕微鏡法の脂質解析における応用例の解説を行う。
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