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連載講座 細胞増殖・4
サイクリンB2の細胞内局在と紡錘体形成
The subcellular localization of cyclin B2 and bipolar spindle formation
吉留 賢
1
,
古野 伸明
2
Satoshi Yoshitome
1
,
Nobuaki Furuno
2
1いわき明星大学 薬学部薬学科
2広島大学大学院 理学研究科 附属両生類研究施設
pp.360-365
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101471
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サイクリンB(CycB)はサイクリン依存性キナーゼ1(CDK1,Cdc2キナーゼ)と複合体を形成し,卵成熟/M期促進因子(Maturation/M-phase promoting factor;MPF)としてM期の進行を制御する。脊椎動物の二つのCycBサブタイプのうち,CycB1がM期の進行に必須で,B2は必要ないとされてきたが,近年それを否定する結果が出ている。しかし,CycB2がどのような機能を有するのかほとんどわかっていない。本稿では,われわれが得たアフリカツメガエル(Xenopus laevis)卵成熟におけるCycB2の局在依存的な紡錘体形成能を中心にM期におけるB2の機能を論じたい。
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