今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報
分子病態からみた病型分類
サイクリンとB細胞型悪性腫瘍
本倉 徹
1
1東京大学医学部第4内科
pp.620-622
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910106
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●慢性リンパ球性白血病,多発性骨髄腫,低悪性度悪性リンパ腫の一部に染色体転座t(11:14)(q13:q32)が認められる.
●t(11:14)(q13:q32)により活性化されるPRAD1/BCL1癌遺伝子は,細胞周期制御因子サイクリンD1をコードしている.
●サイクリンD1は,細胞周期のG1-S移行期に関与し,その異常発現は多様な組織の腫瘍化に深く関わっていると考えられる.
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