特集 細胞核―構造と機能
4.核小体
核小体の単離・精製とその構造
Emilie Louvet
1
,
粂田 昌宏
1
,
竹安 邦夫
1
Emilie Louvet
1
,
Masahiro Kumeta
1
,
Kunio Takeyasu
1
1京都大学大学院 生命科学研究科 分子情報解析学
pp.424-425
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101196
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核小体は,その主な機能はリボソームの生合成であるが,その他にも細胞周期制御や老化,ウイルス因子の会合,リボソーム以外のリボ核酸タンパク質複合体の生合成など,様々な細胞内機能に関与する多機能な構造体である。核小体にはそれを取り囲む膜構造はないが,簡便な位相差顕微鏡などでも判別可能な比較的大きな核内構造体である。そのため核小体の存在自体はかなり古くから知られており,この構造体を単離・精製することによりその構造と機能を明らかにしようとする取り組みも長い歴史を持つ。
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