Japanese
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特集 細胞生物学実験マニュアル
細胞単離
神経細胞単離法
Techniques for isolation of nerve cells
増子 貞彦
1
,
嶋田 裕
2
Sadahiko Masuko
1
,
Yutaka Shimada
2
1佐賀医科大学解剖学教室
2千葉大学医学部解剖学教室
pp.380-381
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904906
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神経細胞を単離して,それをin vitroの実験システム,たとえば細胞培養法やパッチクランプなどの電気生理学的手法で解析することは,神経科学を研究するうえで,有力な手段となっている。しかし,神経組織は性質が異なる膨大な種類の神経細胞によって構成されているので,単離した神経細胞のタイプもしくは素性が明らかなものでなければ,それから得られる情報の価値は低い。さらに,神経組織には神経細胞の他に,神経膠細胞や血管内皮細胞などの非神経細胞も含まれている。したがって,神経細胞を単離しようとするとき,①どのようにして目的とするタイプの神経細胞のみを含む神経組織を取り出すか,②いかにその組織を単一細胞に解離するか,また③神経細胞と非神経細胞とをどのように分離するか,ということが重要なポイントになる。
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