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特集 細胞生物学実験マニュアル
細胞単離
肝細胞単離法
Isolation of liver cells
田中 啓二
1
Keiji Tanaka
1
1徳島大学医学部酵素研究施設
pp.382-384
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904907
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■ 概要
肝臓は機能の異なる種々の細胞から構成されており,それらは肝実質細胞と非肝実質細胞に大別できる。前者は肝重量の90%,肝総細胞数の65%を占め,肝特異機能の発現に関与しており,一般に肝細胞といえばこの細胞を意味する。後者は主として内皮細胞,クッパー細胞,脂肪貯蔵細胞から成り,肝臓内の類洞を形成している。
肝臓の機能は複雑多岐であり,これらを解析するためにはその最小機能単位としての細胞レベルの研究が有用である。またこの系は細胞間の相互作用による組織化の解明,肝再生機構の研究などにも大きく寄与するものと期待される。
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