特集 伝達物質と受容体
6.プリン
P2プリン受容体の種類と機能
井上 和秀
1
Kazuhide Inoue
1
1九州大学大学院薬学研究院薬理学分野
pp.500-501
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100936
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P2プリン受容体はATP受容体とも呼ばれ,イオンチャネル型受容体(P2X)ファミリーとG蛋白質共役型受容体(P2Y)ファミリーに大別される。現在までに報告されているサブタイプは,それぞれ7種類(P2X1-P2X7)および8種類(P2Y1,P2Y2,P2Y4,P2Y6,P2Y11-P2Y14)である(図)。P2プリン受容体ファミリーは多様であるが,受容体を活性化するヌクレオチドの種類や濃度,またそれらの発現部位などがサブタイプ間で異なり,それぞれ独自の生体機能を担うと予想される。本編では,これらがどこに発現してどのような機能を担うのかについてトピックを中心に概説する。
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