特集 生命科学のNew Key Word
8.発生/増殖
SP細胞―臓器幹細胞集団
松崎 有未
1
,
岡野 栄之
1
Yumi Matsuzaki
1
,
Hideyuki Okano
1
1慶應義塾大学医学部生理学教室
pp.462-463
発行日 2004年10月15日
Published Date 2004/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100606
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Hoechst33342はDNA結合色素であり,単一色素でありながら450/600(nm)という二つの波長の蛍光を発するという際だった特徴を持つ。その特徴ある染色パターンのうち,特に両波長を暗く発現している細胞集団は幹細胞の性質を持つ細胞を高頻度に含み,骨髄以外では骨格筋ばかりでなく,脳,肝,膵,腎,心臓など,これまでに調べた全ての組織に存在することから,臓器幹細胞を分離する手段として注目を集めている。
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