特集 生物進化の分子マップ
20.収縮タンパク
軟体動物から見たtwitchinの分子進化
舩原 大輔
1
,
渡部 終五
2
Daisuke Funabara
1
,
Shugo Watabe
2
1三重大学大学院生物資源学研究科海洋生物科学講座
2東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物工学研究室
pp.492-493
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100327
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二枚貝閉殻筋やムラサキイガイ前足牽引筋(ABRM)に代表される軟体動物平滑筋は,キャッチと呼ばれる省エネルギー筋収縮運動を行う。キャッチ状態ではエネルギーをほとんど消費することなく張力を発生し続けることができるが,その制御機構においてtwitchinが中心的な役割を果たしていることが,筆者らの研究によって明らかとなってきた。本稿ではキャッチ筋におけるtwitchinの機能について,他生物種と比較しながら紹介する。
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