特集 生物進化の分子マップ
20.収縮タンパク
コネクチンの比較生物学
木村 澄子
1
Sumiko Kimura
1
1千葉大学理学部生物学教室
pp.490-491
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100326
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横紋筋(骨格筋と心筋)の収縮は,太いフィラメントに細いフィラメントが滑り込むことでおきるが,収縮と弛緩を繰り返してもその構造は乱れることがない。横紋筋には,サルコメアのZ線とM線を1分子でつなぐ弾性タンパク質コネクチンが存在し,その弾性によってバネのような働きをし,A帯をサルコメアの中央に維持させて横紋構造を保つ役割をしているからである1)。なお,コネクチンはタイチンとも呼ばれており,両者は同一のタンパク質である。
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