特集 ホスピタリストのための精神科の知識
2.アルコール依存症・離脱—内科病棟における問題と管理,退院前にできること
宋 龍平
1,2
,
角南 隆史
3
Ryuhei SO
1,2
,
Takashi SUNAMI
3
1岡山県精神科医療センター
2株式会社CureApp
3佐賀県医療センター好生館
pp.661-675
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120040661
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
慢性的な多量飲酒はさまざまな身体疾患を引き起こす。また,アルコール依存症となって飲酒が生活の中心になると,食事摂取は不良になり,筋肉量は落ち,身体疾患の治療経過を複雑にする。
本稿では,まずアルコール問題に関連する用語を整理したあとに,それらの有病率を紹介する。次に病棟で問題になりやすいアルコールに関連する身体疾患,症候群,特にアルコール離脱症候群について述べる。最後にアルコールに関連する身体疾患,症候群のために入院した患者に対して,退院後の再増悪,再入院リスクを低減するためにどのようなことができるか,日本の臨床環境に即して説明する。

Copyright © 2025, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.

