特集 ホスピタリストのための精神科の知識
3.薬物と依存症—身近な「病気」として認知されている米国での現状
豊島 丈雄
1
Takeo TOYOSHIMA
1
1Drug and Alcohol Treatment Clinic, San Francisco Veterans Affairs Medical Center
pp.677-691
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120040677
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1990年代後半から現在にかけて,米国では依存症はニュースやSNSなどでも取り上げられ,身近な「病気」として認知されるようになってきた。特にOpioid Epidemic(またはOpioid Crisis,オピオイド危機)による被害が甚大である。近年は毎年約8万人,1999年からだと合計約80万人の死者が出ている1)。よって,合衆国政府や州政府機関も,薬物乱用や依存症対策としていろいろな取り組みを行っている。
本稿では,オピオイドをはじめとした薬物乱用と依存症について,米国での現状をお伝えする。

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