特集 “わかったつもり”で終わらせない血液凝固異常とDIC
Part 2 検査と鑑別
⓰ 凝固と線溶に関する分子マーカー検査—凝固と線溶の動態を「こまめに」評価し,予防や早期治療につなげる
松田 将門
1
Masato MATSUDA
1
1福島県立医科大学 保健科学部 臨床検査学科
キーワード:
凝固
,
線溶
,
分子マーカー
,
ピットフォール
Keyword:
凝固
,
線溶
,
分子マーカー
,
ピットフォール
pp.77-80
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330180010077
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はじめに
凝固と線溶に関する分子マーカー検査は複数あり,その活用には凝固・線溶反応の理解が欠かせない。生体では,凝固に対する抗凝固と線溶に対する抗線溶のバランスが相互に作用しながら保たれている1)。バランスが破綻すると出血や血栓が起こる。分子マーカー検査は凝固と線溶の状態(病態)の評価に有用だが,一つの検査でその全体像を評価することは難しい。従って,各検査が凝固・線溶反応の何を反映するのか理解し,そのうえで,臨床所見や検査目的に応じて適切な検査を(複数)選択することが重要である。
本稿では,まず凝固・線溶反応を改めて概説し,次に各分子マーカーが何を反映するのか確認する。そして,各マーカーの活用や結果解釈,ピットフォールについて解説する。

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