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今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
凝固・線溶の分子マーカー—複合体マーカー
Molecular markers of coagulation and fibrinolysis
山﨑 哲
1
1聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部
キーワード:
トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT)
,
プロトロンビンフラグメント1+2(PF1+2)
,
可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)
,
プラスミン-α2-プラスミンインヒビター複合体(PIC)
,
血栓症
Keyword:
トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT)
,
プロトロンビンフラグメント1+2(PF1+2)
,
可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)
,
プラスミン-α2-プラスミンインヒビター複合体(PIC)
,
血栓症
pp.152-156
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200697
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Point
●トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT)とプロトロンビンフラグメント1+2(PF1+2)は生体内でのトロンビンの生成を反映する分子マーカーである.
●理論的にはTATとPF1+2は一致した動きをするが,半減期の違いや採血時期によって必ずしも一致しない症例も存在するため,注意する.
●可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)は生成したトロンビンがフィブリノゲンに作用したことを意味し,理論上,血液凝固の初期を反映するが,試薬によって反応する分子種が異なるため注意する.
●凝固活性化マーカーは採血などのアーチファクトによっても高値となるため,他の検査と併せて評価する.
●プラスミン-α2-プラスミンインヒビター複合体(PIC)はプラスミンの生成を反映する分子マーカーであり,線溶活性化を把握する指標となる.
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