焦点1
「水中毒」は止められる―卵が先か,にわとりが先か
山内 真知子
1
1慈心会村上病院
pp.66-70
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900496
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「水中毒についてどう思うか」という問いかけに,私は私なりの経験を話し,その時は書けると思って引き受けた。けれどもその後もず一っと重い気分でいる。
あまりに多くの人が水中毒に悩んでいる。そして体重測定,電解質投与,果ては保護衣を着せる,保護室使用,蛇口撤去などによって隔離行動制限することに全エネルギーを使っている。それを知れば知るほど,“看護者は本当に一生懸命なんだなあ”というつらい想いと,“制限することだけに心を奪われすぎていることが問題じゃないかなぁ,でも理論も学問もない私ご ときが経験だけで思いのたけを書いていいのだろうか”と迷い続けていた。
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