連載 ニュースウォーク・99
鶏が先か,卵が先か 終末期医療のルール
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.516-517
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100379
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富山県の射水市民病院で,末期の状態にあった患者7人が医師により人工呼吸器を外され亡くなった。3月末に明らかになった問題が大騒ぎになると予期しないで,いつものように終末期医療のあり方や尊厳死のことを学びたいという大学生の来訪を引き受けてしまった。ところが4月に入って市民の関心は上がる一方で,日本尊厳死協会にかかわる者としては身が空かない。ようやく4月中旬の土曜日に時間をつくり,学生に来てもらった。
早稲田大法学部の憲法ゼミの男女6人で,授業交流の他大学生も1人いた。まず学生の挨拶を聞いただけで,なかなか勉強してきていることがうかがえた。「これは少し手ごわいゾ」と思いながら,こういう学生に出会えたことがうれしくなった。
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