連載 病院建築探訪記⑥
病棟の喫煙スペース
岡本 和彦
1
1岡田新一設計事務所
pp.68-71
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900429
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これまで病院建築探訪記では,毎回特徴ある精神病院を1つ取り上げ,その病院がどのような考えのもとに設計されたのかを紹介してきた。精神病院の建物は,その病院をどのような病院にしたいかという考えが形になって現れたものであり,その建物を実現するには治療者の意志の強さだけではなく,設計者がその病院をどれだけ理解しているか(治療者の考えを理解するだけでなく,患者の考えや生活までをも理解すること)が重要であることが分かっていただけたと思う。
今回は趣向を変え,1つの建物を取り上げて論評するのではなく,精神病院に特有な部屋やしつらえといった部分を取り上げながら,その空間が治療者や患者にとってどのうような意味を持つのか,より良くするにはどうすればよいのかを考えてゆきたい。
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