連載 現場に技あり!③
緊張が強い患者さんの「次の行動」を援助する―急性期ケアで身体に触るということ…その1
萱間 真美
1
,
中村 美穂
2
1東京都精神医学総合研究所医療看護研究部門
2東京都立松沢病院
pp.60-63
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900195
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今月のシーン
Lさんは,35歳の男性。今回が初回入院で,ホテルを転々としているうちに暴力行為があり,警察経由で199X年9月上旬に入院となった。診断名は精神分裂病。入院当初は刃物を隠し持っていたり,妄想的な言動があった。11月くらいから身体の動きが悪く,発語もはっきりせず,混迷気味の様子が見られる。この日,「Lさんは具合が悪いのでお薬を替えます。筋注も中止」と主治医がいっていた。その後,ホールに立ちつくすLさんにN看護婦が声をかけた。N看護婦は経験6年目。急性期病棟勤務になって2年目である。
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