連載 精神看護ボストン・レポート③
コミュニケーション―Communication
三原 晴美
pp.64-68
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900196
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アメリカで私が一番苦労したのは,コミュニケーションです。順応性の高い雑草的な私は,食生活の違いにも,ボストンの冬の寒さにも平気でしたが,根本的なコミュニケーションの違いには,何度も泣かされました。《以心伝心》とか《一をいって十を知る》などという日本人独特なコミュニケーションの常識は,アメリカでは通用しません。
もちろん,大学に通っていた頃には,英語の言葉そのものに苦しみました。しかし,それ以前の問題として,社会的に文化的にコミュニケーションの方法が違うことに気がついたのは,ボストン大学病院で実際にナースとしての仕事を始めてからでした。
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