連載 うちの病棟ちょっといい話②
“これからだ”子どもたちと交わる患者さんの思い
安田 和子
1
1慈圭病院
pp.80-81
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900041
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はじめは生け垣の手入れから
慈圭病院は,「わが子でも安心して任せることができる病院にしよう」を合言葉に,入院患者さんの開放的処遇,社会復帰活動などに積極的に取り組んできました。そして,そのなかでさまざまな偏見や誤解にも出会いました。曜日を決めて職員が患者さんと連れ立って買い物に出るようになると,近くの主婦たちはその曜日をはずして買い物をされているらしいという話を聞いたり,小学生の保護者の一部から「精神障害者は危険。病院の敷地の児童の通学路に当たる部分には,フェンスを取り付けて欲しい」との声が出たこともあります。
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