連載 地域移行の時代に“避けて通れない” 「身体疾患」治療・ケアのパラダイムシフト・3
「最善」の選択とは
石田 琢人
1
1東京都立松沢病院内科
pp.336-341
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201305
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■事例
Aさんは52歳、男性の統合失調症患者さん、身長162cm、体重80kg(BMI 30.5)と肥満体型の方です。一人暮らしで、精神科デイケアを利用しながら内科クリニックにも通院しています。糖尿病をもっており、HbA1cは7.7%とコントロールはあまりよくありません。幻覚、妄想は落ち着いているのですが、お金の管理が苦手で、月初めにたくさんお金を使ってしまい、月末には食費に困ってしまうこともしばしばです。コーラ、甘いコーヒーが好きで、食事は大盛りが基本です。
いつも明るく元気で声が大きいAさんですが、今日のデイケアでの様子は普段と少し違うようです。看護師が声をかけました。
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