レポート
そして表現は限りなくシュリンクしていく—社会の鬱病化について
pp.392-395
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201037
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本誌に時折登場くださるH.Iさん。
2020年1月号に「俺のECT」を、2022年1月号に「ECTと記憶」を綴ってくださいました。どちらも当事者にしか書けない貴重な体験談でした。
今回のテーマは「鬱の時、H.I.さんはどういう体験をしているのか」です。
鬱の時は「評価の基準が外にある」のだそうですが、やっぱり当事者の話のリアリティはすごいです。外から見ると、「それと比較します?」というものと比較して、深く落ち込んでしまうんですね……。
さらに話は展開し、H.I.さんが生業としている文筆業界で最近吹き荒れている、“ポリティカルにコレクトかどうか”を検閲する風潮についてです。
H.I.さんからすると、その検閲が鬱の時の体験とかなり重なるとのこと。
なので、そちらもからめて今回は内面世界を綴っていただきました。
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