連載 患者さんと社会との接点を整えるシンデレラ・メイク講座・10
カバーメイクで大切な2つのポイント
新田 マリア
1
1特定非営利活動法人精神医療サポートセンター訪問看護ステーションいしずえ町田
pp.356-358
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201028
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私がカバーメイクを提供するうえで、大切にしていることが2つあります。
1つ目は、カバーメイクを「ご本人が仕上がりをどう思うか」を主眼として提供することです。客観的に「もう隠れただろう」と判断される仕上がりであっても、ご本人は「まだ隠れていない」と不全感を抱くことがあります。一方で、ケアの提供者が「まだしっかりと隠れていないから」と、さらにカバーを重ねていくと、「ここまで隠さなくてもよかった。厚塗りではないか」と感じられる方もいます。カバー具合を適宜確認し、その方にとっての「ちょうどよい」を臨機応変に見極める繊細さが必要だと考えています。
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