連載 精神科の患者さんの感動・驚愕・奇跡の一言・2
エピソード:「身体診察したいんでしょ。したら!」
山下 隆之
1
1訪問看護ステーションらしさ
pp.244-247
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200884
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患者さんはCさん、高校2年生、女性、統合失調症。性格は明るく活発、運動部に所属し友人は多くいました。成績は中の中。3人同胞の末子。父親は会社員。母親は20歳頃より精神科に通院し、現在も通院中。
Cさんは入院する1年ほど前より、部屋の整理が雑になり、自室でぬいぐるみの耳を引きちぎったり、写真を燃やしてお祈りをしたりと奇妙な行動をするようになりました。さらに夜遊びに出かけて朝まで帰って来なかったり、母親を罵ったりするようになりました。このようなCさんの変化に家族が心配になり、Cさんは家族に付き添われて初めて精神科を受診しました。
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