特集 「生活保護」の本丸に迫る
Ⅰ.生活保護を利用している方たちに直接話を聞いて見えてきたもの
谷山 牧
1
1国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科在宅看護学領域
pp.6-11
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200826
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【この論文の要旨】
・生活保護を利用している人に対しては、複雑な思いを抱いている人が(医療者も含めて)多い。
・「福祉から就労へ」を促す動きが始まっているが、良好な結果は得られていない。
・筆者は、まず実態を知るべく、就労支援を受けている生活保護利用者31名に直接会って話を聞いた。その結果、外から見ただけではわかりにくい3つの健康上の課題(「身体的な苦痛」「ストレスへの脆弱さ」「社会的適応の困難さ」)が見えてきた。
・これらの課題を踏まえたサポートがまず必要と思われる。それなしには、就労といったその先の目標は見えてこないのではないか。
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