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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
蛋白質,その他修飾試薬
ビオチン—アビジン試薬
アビジン分子を直接利用する方法
How to use avidin as molecular labels
徳永 万喜洋
1
Makio Tokunaga
1
1東京大学教養学部物理学教室
pp.308
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905291
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アビジン分子を標識として用いて,蛋白質の特定部位の位置を電子顕微鏡により直接決定することができる。SH基用にはIAA-biotin(N-iodoacetyl-N'-biotinylhe-xylene dlamine)を用いる方法1),ATP結合部位用には光反応性ビオチニル化ADPを用いる方法2)が,須藤らにより開発されている(須藤の総論参照)。アビジンは4×5.5×5.5nmの大きさ3)で電子顕微鏡による観察が容易であることと,ビオチンとアビジンの結合が非常に強いこととが,当方法を有用ならしめている。
まず,修飾反応により蛋白質をビオチニル化する。これをアビジンと混ぜてアビジンを結合させ,電子顕微鏡で観察するという手順で行う。
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