特集 「生活保護」の本丸に迫る
Ⅱ.政治的に受けいれられる方法としてベーシック・サービスを提案する
井手 英策
1
1慶應義塾大学経済学部
pp.12-15
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200827
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【この論文の要旨】
・日本では、政治的誘導により、救済されることは、権利ではなく、失格の烙印、恥とみなされてしまう傾向がある。
・1人あたりGDPが世界26位と、発展途上国の一歩手前の貧しくなった日本。誰もが「人並み」であることに必死な時代に、困っている人たちへの優しさがどんどん失われている。
・将来の不安におびえる必要のない社会のために、生きていく上で必要なサービスを所得制限なしで全員に提供する「ベーシック・サービス」を提案する。
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