特集 琵琶湖病院で始まっているオープンダイアローグを取り入れた日常診療
オープンダイアローグの実践に対する現場からの質問に答える
村上 純一
1
1医療法人明和会琵琶湖病院
pp.544-549
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200680
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Q1 話をするニーズがないように思える患者さんがいます。そういう人ともオープンダイアローグをすることには意味があるのでしょうか。
A 誰であっても導入すべき、と考えているわけではありません。琵琶湖病院の外来に通院している方の中には「いつものお薬」をもらいに来ている方が一定割合いて、話をするというニーズは友だちや家族や学校や職場などのネットワークで充足できている方が多いです。ですから毎回、こちらは関心をもって「何かお話ししたいことはありませんか?」とうかがいますけれども、「ない」と応えられたならそれでいいと思っています。ちなみに、開かれた問いが苦手な方もいらっしゃるので、体調に絞って質問するなどの閉じた問いも大切にしています。
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