特集 琵琶湖病院で始まっているオープンダイアローグを取り入れた日常診療
オープンダイアローグを実践したケースを紹介します
村上 純一
1
1医療法人明和会琵琶湖病院
pp.538-543
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200679
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《事例1》 本人の声を聞いたからこそ、守ることができた「一人暮らしの自由」
医療者の不安
10年以上の長期入院から地域移行し、1Kのマンションに一人暮らししているMさんのケースです。
体調の崩れをきっかけに生活の不安が強まり、Mさんを脅かす声から逃れるため2階から落ちてしまい、入院となりました。入院直後から治療ミーティングが開始され、2週間に一度のペースでミーティングは続き、2か月後に退院が決まりました。
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