連載 精神看護専門看護師って何する人ぞ?・4
必要だった紆余曲折。そして現在の活動
伊藤 環
1
1岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター
pp.202-205
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200464
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大学院選びでの回り道
中学2年生の頃に、将来は看護師になりたいという夢を持ちました。中学3年生になり、本当に自分の夢が叶うだろうかと当時の担任の先生に相談したところ、「夢を持ち続け、少しの努力とそれをつかみとる勇気があれば、気づいた時には夢は叶っている」と言われ、その言葉を胸に看護師を目指し、免許を取得できました。愛知県心身障害者コロニーの児童精神科に配属され、1年半後にあいち小児保健医療センターがオープンするため転勤となりました。ここでは小児心療内科病棟に配属され、病棟の立ち上げからかかわりました。
この病棟の対象患者さんは、主に被虐待と発達障害があり家庭での療育が困難だったり不登校である子どもたちでした。ここで4年働くなかで、子どもが子どもとしての本来の力を取り戻し、家族も主治医の外来治療により精神健康度が上がり、幸せになっていく姿を見て、ケアの力を実感することができました。そして子どもの心のケアための仕事をライフワークにしていきたいと思うようになりました。
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