できる医師のプレゼンテーション―臨床能力を倍増するために 2
現在,「ないもの」
川島 篤志
1
1市立堺病院・総合内科
pp.860-864
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100647
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ないない尽くしのPresentation
前回,お話したように,プレゼンテーション能力は,臨床能力を反映すると考えられます.それにもかかわらず,「プレゼンテーションに自信がない」「うちの研修医のプレゼンテーションは駄目だ」ということをよく耳にします.言葉を置き換えると,「臨床能力に自信がない」「うちの研修医の臨床能力は駄目だ」ということです.とても残念なことですが,どうしてプレゼンテーション能力が伸びていかないのでしょう?
私見ですが,研修医個人だけの問題ではなく,多くの要因(表1)が関係していると思います.あまりにも「悪いもの=ないもの」が多過ぎるので,ちょっとやそっとの改善では上達しないのかもしれません(上達のコツは第7・8話でお話します).今回はそれぞれについての問題点・改善点を検討していきます.
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