連載 イイネ!その業務改善・9
早出勤務者の時間外勤務を減らすために
渡辺 誠
1
1医療法人社団静和会石井病院
pp.198-200
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200463
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ナースの超過勤務が問題だ
内閣府は2007年より仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章を策定し、「労働者の健康を確保し、安心して働くことのできる職場環境を実現するために、長時間労働の抑制、年次有給休暇の取得促進、メンタルヘルス対策等に取り組むことが重要である」としています。また、日本看護協会は2008年に行った時間外労働、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査において、看護師の23人に1人が過労死危険レベルの勤務をしていることを明らかにし、その結果に基づき、2009年より「ナースのかえる・プロジェクト」を展開しています。
超過勤務による慢性疲労は、医療職者の負担だけではなく、患者サービスへの質の低下、リスクの増大につながるとされており、超過勤務の削減は、看護の質、安全な医療環境の提供、スタッフの安全のためにも図らなければならないものです。
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