取材レポート
アメリカで進むオープンダイアローグ導入の動き(前編)
篠塚 友香子
1
1大阪大学人間科学研究科博士後期課程
pp.170-175
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200340
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マサチューセッツ大学メディカルスクール(University of Massachusetts Medical School:UMMS)では、アメリカでのオープンダイアローグ導入を進めるプロジェクトが実施されている。私は2016年9月から12月までの約3か月間、客員研究員としてこのプロジェクトに参加した。今回はその滞在レポートの第一弾として、アメリカでのオープンダイアローグ導入の動きを報告したい。現在のアメリカの医療制度では、オープンダイアローグ発祥の地フィンランドと同じ条件でオープンダイアローグを実践するのは不可能に近い。制度上の障壁があるにもかかわらず、なぜUMMSはオープンダイアローグの導入を進めているのか。アメリカにおけるオープンダイアローグの価値とは何なのか。このようなオープンダイアローグ導入の背景を踏まえつつ、現地の取り組みについて紹介する。
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