しりあす・とーく 第18回
アメリカの医師研修から何を学ぶか?(前編)
金城 紀与史
1
,
白井 敬祐
2
,
大曲 貴夫
3
1手稲渓仁会病院・臨床研修部
2サウスカロライナ医科大学・血液/腫瘍内科
3静岡がんセンター・感染症科
pp.1956-1963
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101420
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日本でも,新しい医師臨床研修が定着しつつあり,研修の質は改善しつつあると言われている.しかし,いまもアメリカに医師研修の機会を求める若手医師は少なくない.彼らは何をそこに求め,何を学んでくるのか?
今回の「しりあす・とーく」では,アメリカで医師研修を行った3人の医師に,「アメリカの医師研修から何を学ぶべきか?」を当地での経験を踏まえ率直に語っていただいた.
金城 私は,1994年に東京大学を卒業後,3年間,亀田総合病院で初期研修をしたのですが,その当時,ジェラルド・スタイン先生という医師が亀田総合病院にいまして,「アメリカの研修は絶対にいい」と言われ続けていました.最初は嘘だろうと思っていたのですが,何回か見学に行くにつれて「ほんとうだ」と思うようになって,1997年7月からフィラデルフィアのトーマス・ジェファソン大学病院で内科のレジデントになりました.レジデント修了後も,そのまま米国に残って2000~2003年にニューヨークのマウント・サイナイ医療センターで呼吸器と集中治療のフェローシップを行い,2004年1月から手稲渓仁会病院に入りました.
臨床研修部所属ということですが,臨床では総合内科をやっていて,病棟を中心に研修医と一緒に,総合内科診療をしています.
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