連載 東日本大震災以来、メンタルヘルス支援を続けています
「心の架け橋いわて」の活動報告・4
看護師による支援活動
伊関 敏男
1,2
,
岡本 典子
1,3
,
田辺 有理子
1,4
1認定NPO法人心の架け橋いわて
2神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
3常葉大学健康科学部看護学科
4横浜市立大学医学部看護学科
pp.396-401
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200109
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大槌町へ通うそれぞれの経緯
私は阪神・淡路大震災を経験し、数か月間神戸の臨時診療所で支援活動をした。東日本大震災では、外出先の被災地で津波を目撃し、帰宅ができず避難所でお世話になった。しかしそこで自分が何もできなかったこと、後日友人の死を知ったことなどから、何かをしなくてはと強い思いが湧き上がり、この活動に参加した。
初めて大槌町を訪れたのは震災から1年が経過した頃で、ライフラインなどはおおむね回復していたが、町中に瓦礫が散在し、2000人以上の住民が仮設住宅で生活していた。その現状を見て、自分に何ができるのか、役に立てるのかと、自問自答していた。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.