連載 音楽活動に特化した地域活動支援センターを作るぜBaby!・2
音楽を就労につなげる夢
田中 諭
1
,
林谷 啓美
2
,
石川 洋一郎
1
,
石川 紀世
1
1地域活動支援センター「Reverb」
2園田学園女子大学人間看護学科
pp.72-75
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101324
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スランプを乗り越える経験
当センターが2012年6月に開設して以来約1年半で、利用者の音楽への取り組みは大きく変化した。
まずは、個人の楽器の演奏技術が向上したことにある。開設当初は、利用者が自分の好きな時間に自由に楽器演奏できるようにしていた。しかし、そのような方法では、利用者に自発的な活動をすることに対する戸惑いがあった。そこで、利用者が通所してくる曜日ごとにそれぞれの楽器演奏時間を決めた。そうすることにより、利用者も自らの行動計画が立てやすくなり、その時間に合わせて、自発的に活動するようになったのだ。そして、スタッフも利用者個々の進度に合わせて計画的に楽器演奏スケジュールを組むことができるようになり、よりきめ細やかな楽器演奏に関するアドバイスができるようになった。それが功を奏して、個々の楽器の演奏技術が向上し、レコーディングに要する時間も短くなった。
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