治療のポイント
下剤
横山 巌
1
1横山内科クリニック
pp.215-217
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201179
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毒物の誤飲,食中毒,腹部X線診断の前処置,手術前後処置,発熱,長期安静就床などの便秘に一時的に使用される下剤は別として,多くは慢性的に持続するいわゆる常習性便秘が下剤投与の対象となる。したがつて激しい下剤よりもゆるやかな下剤が愛用される傾向がある。
私が最近健康で働いている40歳以上の人,106名に「いつも便秘で悩んでいるか」の質問を行なつたところ,男子78名中16名,女子29名中過半数の15名が便秘に悩んでいると答えた。このような便秘の頻度の高さからみて,巷間,便秘薬あるいは便秘治療剤と称して,数多くの下剤が発売されているのも当然といえよう。
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