特集1 スーパー救急で拘束ゼロ 山梨県立北病院の実践から強制治療の倫理について考える
山梨県立北病院の取材をして
横嶋 清美
1
1成増厚生病院
pp.37
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101022
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『精神看護』の編集者から、「スーパー救急病棟で拘束をしない病院があるので、一緒に取材に行きませんか?」というお話をいただいたとき、正直、「鎮静などの化学的拘束が多いのでは?」「スタッフ数も多い?」「患者さんを選んでいる?」「でも、県立だから重症度の高い人も断れないはず?」「認定看護師もいるし、司法病床もあるし……」。さまざまな疑問がわいてきました。私の現場とは違う、どんな特別なことがあるのだろうか、と。
同行した渡辺雅美師長は病棟管理者として、そして私は行動制限最小化看護領域の精神科認定看護師の立場で、「聞きにくいこともきちんと聞いてこよう」と事前に話し合い、取材に臨みました。
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