特集1 スーパー救急で拘束ゼロ 山梨県立北病院の実践から強制治療の倫理について考える
ぶっちゃけ聞きます 薬は? 鎮静は? ECTは?
三澤 史斉
1
,
横内 春美
1
,
松浦 好徳
1
,
内田 勇
1
,
渡辺 雅美
2
,
横嶋 清美
2
,
本誌編集部
1山梨県立北病院精神科救急入院料病棟
2成増厚生病院精神科救急入院料病棟
pp.22-24
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101018
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拘束をしないということは、鎮静作用のある頓服薬を積極的に使うのですか?
三澤 激しい状態のときは眠っていただいたほうがいい場合がありますので、そういうときには頓服薬を使います。しかしそれは数日の話で、状態がよくなれば頓服の量は自然と減ります。私の考えですが、主となる薬が合えば、その後、頓用薬は使わなくてよくなると思います。
内田 具体的な手順としては、1日2回までヒルナミン25mgというような指示があり、看護師は興奮状態が治まらないとき、その指示の範囲内で使います。指示以上の量が必要そうあれば医師に連絡をします。状態がよくなるにつれ、指示がなくなります。
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