勉強 3回シリーズ 「痛み」に対する認知行動療法が、身体科各領域ではじまっている
第1回 口腔領域の慢性疼痛への認知行動療法
松岡 紘史
1,2
1北海道医療大学歯学部
2北海道医療大学病院医療心理室
pp.64-68
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100891
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なぜ臨床心理士が「痛み」をターゲットに?
痛みは「目に見えない不快な感覚・情動体験」です。長く続く痛みはさまざまな問題を引き起こします。たとえば、多くの医療機関を頻繁に利用する(ドクターショッピングによる治療費の高騰)、休職する(生産性の低下)、周囲の人へ助けを求め続ける(周囲の疲労)などです。
米国では2000年に「痛みの10年」が提唱され、痛みの治療と研究を重点的に実施していくというこの宣言に、当時大統領であったクリントンが署名をしました。それ以来、米国では治療ガイドラインや診療報酬の改定などが進んでいます。
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