特集 保護室がいっぱい
[コラム]急性期の治療空間について、こういうことがわかってきた
筧 淳夫
1
,
渡部 美根
2
1国立保健医療科学院施設科学部
2国立保健医療科学院施設環境評価室
pp.65-68
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100621
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精神科入院医療において建築は治療のツールとなり得るのではないだろうか。患者の治療にかかわるスタッフの技術がどんなに優れていても、施設環境が整備されないままでは、患者は大事にされていない感覚を抱いたり、提供される医療が信頼できるものかどうか疑ってしまうかもしれない。また時として適切に整備された環境そのものが患者の状態の改善に貢献できると考えられる。本稿では、精神科医療、特に急性期治療を担う病棟の治療と施設環境との関連について、これまでの研究でわかってきたことを述べる。
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