本を読むとき
『人生に必要なことはぜんぶ看護に学んだ』―宮子あずさ著
三宅 美智
1
1井之頭病院
pp.94-95
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100463
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新人のころの気持ち、思い出せますか?
サブタイトルになっている「サイキア・トリップ」とは“psychiatry(精神医学)”と“trip(旅)”をかけた造語だそうです。
私は現在看護師になって8年目になりますが、この本を読んで新人のころの気持ちを思い出しました。患者とうまくコミュニケーションがとれない、患者の思いを汲みとれないと悩んだり、学校で学んだことと現場とのギャップに戸惑い、足がすくんだり……。必死に取り組むほど空回りして、自分の気持ちを患者に押しつけていたことにのちのち気づき、自分の未熟さを痛感し、涙したり……。初々しくも、少し苦~い新人のころの気持ちです。
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