特集2 精神科訪問看護の今
精神科訪問看護の現在と未来をみつめて
萱間 真美
1
1聖路加看護大学・精神看護学
pp.48-52
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100437
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訪問看護ステーションを取り巻く現状
先日、退院促進事業関係者懇談会が厚生労働省で開かれた。暑い午後、多くの参加者が集い、さまざまな形で汗を流した。気持ちのよい、いい汗だった方も多いであろうが、私の汗は、さまざまなことを考えさせられ、そしてこれからもっと考えなくてはならないと思って流す汗だった。
精神科訪問看護の研究をはじめたのが平成7年。それから干支が一巡りした。
精神科訪問看護は診療報酬改定において、前回までは普及を目指す意味でプラス改定が続いた。他の多くがマイナス改定、つまり診療報酬が減る方向に動いたのに、精神科訪問看護は別格の扱いだった。退院に関する項目で、それまで点数化されていたのは医療機関からの訪問のみ退院後週3回までだったが、退院前の訪問や、複数職種による訪問(医療機関のみ)、退院直後3か月の訪問が週5回まで点数化された。
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