特集 訪問看護は看護を変える
訪問看護の過去・現在・未来
山崎 晋一朗
1
1厚生省老人保健福祉局老人保健課
pp.26-29
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901118
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訪問看護制度創設の経緯
◎モデル事業の実施
厚生省内に設置された国民医療総合対策本部より昭和62年に出された中間報告では,老人医療の今後の在り方の中で在宅ケアの充実の一環として,「在宅における療養を支援するため,病院や診療所が訪問看護を専門に行う看護婦に患者の訪問看護を委託し,病院や診療所の主治医との連携の下で継続的な訪問看護サービスが提供できるような方策を検討する」といった内容の訪問看護の拡充がうたわれた.厚生省ではこれを踏まえ,昭和63年度から平成2年度にかけて「訪問看護等在宅ケア総合推進事業」を全国17か所で実施した.この事業は,在宅の要介護老人に対し,保険医療機関以外の主体による訪問看護をモデル実施するとともに,訪問看護と在宅福祉サービス,保健サービスとの連携,提携のあり方を検討し,保健,医療,福祉にわたる総合的な在宅支援方策の策定の参考にすることを目的としたものである.
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