特集1 水中毒への対応に革命を起こした病院のノウハウ
受け止める、知識を提供する、褒める、看護の意識を統一する
松浦 好徳
1
,
河西 敏也
1
,
新津 勇
1
1山梨県立北病院多飲症治療病棟
pp.27-35
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100416
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多飲症は、統合失調症を中心とする慢性の精神科患者にみられます。精神科に入院中の患者の約20%が多飲行動をとり、そのうちの約5%が水中毒症状を呈するといわれています。看護者は生命の安全を保つにはどのようにしたらよいかということと、なぜセルフケアとしての水分コントロールができないのか、その原因を探りつつ、精神症状の改善に向けてかかわりをもつという両側面を並行して看護を進めていく必要があります。
本稿では、山梨県立北病院で行なっている多飲症患者の看護を明らかにすべく、教育的アプローチや日々の看護のかかわりを紹介していきたいと思います。
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