「行為障害A君への支援」に寄せて
困難事例におけるネットワークのありかたについて
坂口 信貴
1
1久留米生活精神科医療研究所
pp.90
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100197
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2つの側面から整理する必要性
上記論文「行為障害A君への支援」は第25回九州精神集団療法研究会で検討された事例であり,筆者はこの事例検討の場にコメンテーターとして参加していた。処遇困難な事例に地域への展開が期待される場合に,2つの側面から事例を整理する必要があると思う。A君の場合で述べてみたい。
第1は,A君の処遇を困難にしている暴力行為の診断と治療という医学的側面である。第2は,ネットワークによる支援体制の長所と短所という側面についてである。
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