連載 ケアギビングのためのリーダーシップ・9
看護とネットワーク
穀山 聰子
1
1愛媛大学医学部看護学科
pp.721-725
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902343
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はじめに
人は,多くの問題解決を他者との関係でなす。組織の人と連携し,援助を求めることもある。組織は,個人では所有することが困難な専門知識,技術,資源をもち,人々に貢献する使命がある。行政は,市民の参加と責任共有により問題解決へ貢献する。その使命のために人々が信任を与えた権限を行使する。組織も行政も,人がよく生きられるように,意図的,計画的につくる義務がある。しかし,公式組織,構造はどのように精密につくっても,それだけでは問題解決が不可能なことが起きる。そして,新しい関係,構造が必要となる。ネットワークである。看護婦はケアギビングのためのネットワーカーの役割をもつ。
本稿では,ネットワークの目的,プロセス,要因,課題について述べる。
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