特別記事
オーストラリアにおける精神医療の現状 その2
Robert Thornton
1
,
Ruth Elder
1
,
Helen Chapman
1
,
フリーストン・布久枝
Robert Thornton
1
,
Ruth Elder
1
,
Helen Chapman
1
1クィーンズランド工科大学看護学科
pp.90-95
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100127
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オーストラリアの看護教育
ここ数十年の間にオーストラリアでは、看護教育をめぐる環境および教育内容が大きく変化した。1970年代後半から80年代前半にかけて、合理化を目的に医療制度のあらゆる側面が検証されたからだ。Russellは1988年の文献で、「看護師は医療従事者の中でも特に大きな割合を占めているため、検証報告書の大半が看護および看護教育に関連するものだった」と記している*1。
80年代前半までは、正看護師になろうとする学生の大部分は、「見習い実習」という形で、病院で報酬を受けて働きながら学んでいた。これは、卒業時にはそれぞれが受けた訓練の特性に従って看護師として登録ができるという制度だった。例えば、総合病院で見習い実習をした学生は「一般看護師」として登録し、精神病院で見習い実習をした学生は「精神科看護師」として登録する。
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